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打ち上げられた遺体

2018/ 10/ 05
                 



今年も水の事故多いな。
俺は全然霊感とか無いけど、盆に起きた強烈に記憶に焼き付いている話(正直トラウマ)をしようと思う。

今からする話は、他県で警官やってた叔父さん(既に他界)が子供の頃によく話してくれた話。
よく盆には水辺に近づくなと言うが、叔父がまだ新米の頃、盆に数人の男女が高波にさらわれて行方不明になったそうだ。

後日全員の遺体が見つかり、大したニュースにもならなかったらしいが、その事故は叔父の同僚で知らない人間は居ない位に署で有名になったそうだ。

事故の数日後に市民から遺体がうち上がっている旨の通報があり、遺体が回収できたそうなのだが、その通報が問題で、
・打ち上げられた浜が普通の人間が立ち寄らないような場所だった(当然人は近くに住んでいないし、名前は有るが普通の地図には乗っていない様な浜)
・遺体を発見したというのに通報先の人は全く動揺していない。しかもその人は明らかに女性
極めつけは最後に何故か
「本当にありがとうございました。」
と言って自分の名も告げること無く電話を切ったそうだ。
これだけでも不思議なんだが更に、
・遺体の上がった浜は海流的にたどり着くはずない場所だった
・通報してきた女性を事情聴取する為に通報先を探しても、存在していない番号からかけられていた
・回収された遺体の保存状態が信じられないほど良かった
などちょっとあり得ない事が続いたらしい。

事件性もなく、結局は事故として処理されたそうだが、署の若い人の中では当時この話で持ちきりだったらしい。
叔父は直接電話を受けた訳ではなかったそうだが、会話を録音したテープを実際聞く機会があったらしく、叔父曰く
「あの全く感情のない声には心底ぞっとした」
そうだ。
既に叔父は他界し、事実を確かめる気にもならないが、毎年この時期になる度この話を思い出す。
 
 
この話はこれで終わりだが、別にこの話がトラウマなのではない。
俺が夢だ。叔父と俺が一緒に泳いでいた夢だった。でも泳いでいる俺は俺ではなかった。今でも鮮明に覚えている自分の長い髪と爪。
 
長文だけど読んでくれた人ありがとう。
そしてこれだけは言っておきたい。本当に変な夢を見たら自分の霊感とか関係無しに絶対に流しちゃいけないよ。俺は後悔してもしきれない。
叔父さん、海に行くの引き止められなくて、本当にごめんなさい。



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